[box class="box32" title="この記事のまとめ"]
- 「再起動」でラグはある程度解消された
- 再起動以外にもラグの対処法はある
- ラグ解消知識と便利アイテムを紹介
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2021年3月に、Switch版のAPEXがリリースされました。個人的にはそこまで注目していなかったのですが、フレンドに誘われてやってみたら面白くて面白くて...
今では毎日数時間プレイしてしまうくらいにはハマってますが、やってて大きなストレスなのが「ラグ」ではないでしょうか?カクカクと動いて弾を当てるどころではないのは日常茶飯事で、相手がテレポートすることもそこそこあったりして、別のゲームをやってるような気分になってしまいます。
とはいえ、PSシリーズもゲーミングPCも持っていないので、Switchでやるしかありませんし、Switchが好きですから、どうにかしてSwitchでAPEXを快適にプレイする方法がないのか、試行錯誤を行いました。
この記事では、その結果を解説しています。
[say]Switchは本体スペックが貧弱すぎるので、一切のストレスなくAPEXのようなゲームをプレイすることは不可能です。しかし、ストレスをゼロに近づけることはできるので、その具体的方法をこの記事で紹介していきます。[/say]
この記事の概要
Switch版APEXのラグに最も有効なのは「再起動」
結論からいえば、少なくとも私の場合では、Switch版APEXのラグに最も効果があったのは「再起動」でした。再起動といっても、ゲームソフトの再起動ではなく、Switch本体の再起動です。
Switch本体の再起動でラグは大きく解消される
私はデジタル機器の専門家ではありませんので、再起動によりなぜ動作がサクサクになるのかは分かりませんが、デジタル機器の常識として「なんか問題があったらとりあえず再起動しろ」ってのがあることは知っていました。
スマホやパソコンで不具合があるたびに再起動をすることで、大抵の問題は解消されていたので、「Switchでも同じでは?」と考えたのですね。結果的には、
- 開幕直後のファイトでのカクつきが解消された
- 撃ち合い時のカクつきが解消された
- 解像度が安定し索敵がしやすくなった
このような恩恵が受けられたので、試してみて良かったと思ってます。特に「開幕直後のファイト」に関しては非常に大きくて、降りた直後に他パーティーとのファイトが始まる激戦区なんかでは、目に見えてカクつく機会が減りました。
[say]Switchに限らず、「何かあったら再起動!」を試してみよう。[/say]
再起動の方法
ここでは、効果のあったSwitch本体の再起動の方法を解説していきます。1分あれば誰でもできますので、ラグが気になるようであればぜひ試してみてください。
本体の再起動をするには、画面上ではなく本体の物理ボタンを操作する必要があります。
Switch本体のボリュームを調節するボタンの横に丸い電源ボタンがあるので、それを長押ししましょう。
すると、以下のような画面が表示されるはずです(スクリーンショットが撮影できなかったので、直取りで失礼します)

写真を見て分かるように、以下の選択肢が表示されます。
- スリープ
- 電源オプション
- とじる
この中の、「電源オプション」を選びましょう。これを押しただけでは再起動はされず、以下の画面へと移ります。

こちらの画面の中には、新たに「再起動」「電源OFF」の2つの選択肢が追加されているので、この中の「再起動」を選びます。これを押したらSwitchが再起動され、強制的にゲームソフトが終了してしまうので、セーブするなど忘れずに行いましょう。
エペの場合はオートセーブなので、突然再起動しても問題ないと思いますが。
すると、画面が暗転するので、数十秒くらい待ちます。

最終的には、こちらの写真にあるようにホーム画面へと戻り、これで再起動完了です。あとはAPEXを起動し、通常通りゲームをすればそれでOK。簡単でしょ?
再起動は万能ではない
とまあ、再起動はこんな感じに誰でも簡単にできるので、「とりあえず」の気持ちでやってみましょう。
ただ、残念なことに、再起動は万能な方法ではありません。私の場合は大きく改善がされましたが、結局のところは対症療法にしかならないので、時間が経つとまたラグりはじめます。この度に再起動を行わなければならないため、ストレスを抱えることに変わりはないのです。
また、以下に示すような「本体以外の原因でラグが生じている」ケースでは、再起動をしてもラグが解消されない可能性が高いです。
- 熱暴走
- データ容量の圧迫
- インターネット速度、安定性の不足
したがって、「とりあえず」の気持ちで本体再起動をしてみて、それでも解消されない場合は、以上の3つの原因を疑ってみてください。
次の章では、ラグが生じる3つの原因の解消方法や便利アイテムを解説しています。
再起動以外に効果のあるラグ解消法
この章では、3つのラグの原因と、それぞれの解決方法を解説していきます。知っておくだけで今後のSwitchライフが快適になること間違いなしです!
[say]どの方法も自分で試した結果効果があったものなので、ぜひ試してみてください![/say]
1.熱暴走
Switchだけでなく、デジタル機器全般にいえることですが、「熱対策」は快適に機器を利用する上で必須です。
一方で、Switchは「ドック」の中にSwitchを格納して使用するため、熱がこもりやすいというデジタル機器としては致命的な欠点を持っています。
そして、機器が熱を持ってしまうと、以下のような症状が生じることが分かっています。
- 映像出力のカクつき
- バッテリーの劣化
- 強制終了
参考:熱暴走が起こるとどんなリスクがある? - LINE MOBILE
ご覧のように、機器が熱を持つことによって、「映像出力のカクつき」という問題が発生してしまうのです。したがって、Switchの本体温度を下げる対策を行うことで、カクつきの改善が期待できるのです。
そして、Switchの熱対策として、私は以下の2つの方法を試しました。
- ドックなしでTVモードをプレイする
- Switch専用冷却ファンを使用する
どちらも一定の効果があったので、順番に解説していきます。
[say]熱対策はある程度の効果を発揮してくれますが、そもそもSwitchの本体スペックが低すぎるので、APEXを一切のストレスなく快適にプレイすることは難しいです。ストレスフリーのプレイを楽しみたいなら、大人しくPS5やゲーミングPCで遊びましょう。[/say]
ドックなしでTVモードをプレイする
先述のように、Switchの熱問題に大きく関わっているのが、「ドックに格納する」という使い方です。とはいえ、TVモードで遊ぶにはドック接続しか方法がないので、仕方ないことではあるのですが。
一方で、実は「ドックなし」でTVモードをプレイできるアイテムがあるので、ここで紹介します。

こちらが、普段私が使用している「ドックなしでTVモードをプレイするためのアイテム」です。ドックより圧倒的に小さく、軽量で、さらに格納して使用する必要もないため、熱対策になります。

側面には、このように、
- HDMI(テレビに繋ぐやつ)
- USB Type-C(電源ケーブル繋ぐやつ)
- USB(コントローラーとか充電ケーブルとか繋ぐやつ)
- 有線LAN(LANケーブルを繋ぐやつ)
ドックに備わっているコネクタに加え、「有線LANを繋ぐためのコネクタ」もあるので、ドック以上に快適に使えちゃいます。

実際に接続してみた感じがこれ。USBタイプのヘッドフォンもしっかり機能したので、非常に便利でした。

そして、このように実際にSplatoon2がプレイできて、なおかつ動作も安定したので、非常におすすめです。
この商品の詳しい説明は以下の記事で解説しているので、気になった方はあわせてチェックをどうぞ〜。
[kanren id="1080"]
Switch専用冷却ファンを使用する
ドックなしでSwitchをプレイすることで快適に使用できますが、「ドックを使いながら熱対策をしたい」という方には、「専用冷却ファン」を使うことをおすすめします。
Switchは熱を放出するために、本体上部に放熱をするための部位が存在しているのですが、

それがこちらですね、この部分だけだと熱を処理しきれず、Switchが熱を持ってしまうので、この部分にファンを取り付けて、「Switchの中から熱を吸い上げよう」というのが専用ファンの役割になります(ドックに取り付けることで冷却をするタイプもありますが、個人的には本体直付けの方がおすすめ)

実際につけてみた写真がこれ。これをつけることで大きく熱問題が解消され、動作のカクつきが改善されました。本体挙動が安定したので、ドックを使いながら熱対策をしたい方にはおすすめしたいアイテムです。
本体温度がどの程度下がったかなど、詳細について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
[say]「冷却しても意味ないでしょ〜」と思う方もいるかもしれませんが、デジタル機器にとって熱は致命的な問題です。人間は暑くなると汗をかくことで体を冷却しますが、機器はマシンスペックを落とすことで本体を冷却します。温度を下げることで、本体スペックを出来るだけ高い状態に保てるので、ドックなし、冷却ファン、どちらかの熱対策を行いましょう。[/say]
2.データ容量の圧迫
Switchのラグ、カクつきの原因として、「データ容量の圧迫」があげられます。より正確にいえば、「ストレージの圧迫」ですが、パソコンなどのデジタル機器では「ストレージの20%程度は常に開けておく」ことで快適に使用できると言われています。
その理由については、以下の引用文をご覧ください。
パソコンには、システムやアプリがすばやく処理を行うために、データを一時的に保存しておくRAM(物理メモリ)という記憶領域があります。RAMがいっぱいになると、ハードディスクの一部をRAMの代わりに使います。これを仮想メモリといいます。ハードディスクの空き容量が少ないと、一時保存の場所が足りなくなるので、システムやアプリのデータ処理が停滞し、動作が遅くなってしまうのです。
少し難しい話ですが、人間に例えると「脳が考え事でパンパンで余裕の状態よりも、少し余裕のある状態」の方が、何かと快適に過ごせるじゃないですか?まあザックリいうとこんな感じですね。
では、Switchの場合、どの程度の容量を開けておけば良いのでしょうか?Switch本体のストレージは「32GB」という超絶貧弱仕様で、その8割は「25.6GB」になります。つまり、Switch本体のストレージだけを使用するなら、常に「25.6GB以内にデータを抑えておかなければいけません。
そして、APEXの容量はおよそ21GB。つまり、APEXを本体にインストールしてしまったら、本体ストレージは残り4GB程度しか使えないことになります。実質的に他にソフトが入れられない状態になるので、ダウンロード版を好んで使用する方は外付けのmicro SDを購入すべきでしょう。
また、microSDも「20%常に開けておく」必要があるので、カツカツではなく、余裕のある容量のものを購入しましょう。
[say]ダウンロード版を購入している場合は、使用しないソフトは一度削除しておきましょう。簡単に再インストールができるので、本体内のデータの整理は定期的に行うことをおすすめします。[/say]
3.インターネット速度、安定性の不足
ここまでのラグの原因は、「本体スペックの低下によるもの」でしたが、最後に紹介するのは「インターネット回線」に関するものになります。
どれだけ本体スペックが高かったとしても、インターネット回線の品質が悪ければ、ラグも遅延も生じますし、最悪の場合は回線落ちをしてしまうこともあるでしょう。
「有線接続」にしよう
Switchに限らず、インターネット回線の接続状況を簡単に改善できる方法としてあげられるのが、「有線接続」にする方法です。Wi-FiルーターからLANケーブルを直接引っ張ってくることで、回線速度、安定性ともに大きく改善するため、APEXのような多量のデータ通信が求められるゲームをプレイするなら、必ず有線接続にしたいところ。
有線接続するために必要なものは、有線LANアダプタとLANケーブルです。この両者の選び方や、おすすめのmicroSDについて紹介した記事が以下になるので、参考にしてみてください。
[kanren id="1809"]
回線の見直しも非常に効果的
また、根本的なインターネット接続の改善方法としては、改善の見直しがあげられます。光回線にするのが最もベターな選択肢です。
ゲーマー御用達の回線としては、「NURO光」「au光」の両者がよく候補にあがるので、少しハードルは高いですが、ゲーム以外のデジタルライフの質が大きく向上するので、回線見直しも検討してみましょう。
[say]私はau光の契約をしていますが、抜群に速く、抜群に安定したインターネット回線でゲームを楽しめています。[/say]
まとめ
APEXは必要スペックが非常に高いゲームなので、本来ならばSwitchのような低スペックのゲーム機で遊ぶソフトではありません。
それを無理やり対応させているので、ある程度ストレスに感じる部分が出てしまうのは仕方のないことです。
この記事で紹介した内容を実践することで、ゲームとして致命的なカクつきやラグはある程度防げるので、ぜひ試してみてください。効果があったかなかったか、コメントにて教えてくれると泣いて喜びます。
それでは、楽しいSwitchライフを!