皆さんどうもです、亜鈴です。先日、Mac mini2014から2018への乗り換えを果たしまして、テンション爆上げで新Macを楽しんでいたのですが・・。結局ね、熱問題はほとんど改善されていないんだよね、むしろ悪化してる説もあるみたいだし。
一方で、やはり新しいMacだし、長く大切に使っていって、出来れば次の乗り換えの時に高い値段で手放したいという気持ちがあるので、少しでも我が子(Mac mini)に負担をかけないように熱対策について真剣に取り組んでみることにしました。
というわけでこの記事では、上のアイキャッチ画像にあるような、Mac miniの効果的な自作熱対策について扱っていきます。
[memo title="この記事のまとめ"]
- ラックとUSBファンを使うと良いらしい
- 2,000円程度から出来る自作熱対策を実践
- オシャレで実用的で満足度は高いぜ!
[/memo]
この記事の概要
ラックとUSBファンを使うと良いらしい
というわけで、Mac miniの熱対策についてGoogle先生に聞いてみたのですが、結構多くの方がやはり悩んでいるみたいでした。色々と記事を回ってみましたが、
[list class="stitch-orange"]
- ラック
- USBファン
[/list]
これらを使うのが最も効果的かつ手軽に出来る、自作熱対策のやり方のようです。
ラック
まずラックについてですが、熱対策の基本中の基本として、「筐体を机にじか置きしてはいけない」という鉄則があるみたいで。まあ普通に考えれば、確かに接地面との間に熱がこもって、排熱しにくくなりそうですしね。
また、Mac miniは筐体下部から空気を取り入れているみたいなので、やはり接地面である机などと離す必要があるみたいです。
とまあこんな感じに考えると、Mac miniを載せられるラック的なものが必要になるよね、っていう話になり、amazonを見てみると使えそうなものが色々あって悩みます。
筆者はこちらのラックを選びました。
こちらのラックがMac miniの大きさにジャストフィットすると多くの方の記事で言及されていたので、大丈夫だろうということで購入です。価格は800円程度なので、全然手が出る範囲だと思います。
USBファン
続いて冷却の要となるUSBファンですが、筆者が選ぶ際に気をつけたのは、
[list class="stitch-orange"]
- 大きさ
- 静音性
[/list]
この2つでした。特に静音性についてはかなり大切にしていて、Skypeにて会議などに熱問題が発生することが多かったからです。これでブォーンと大きな音がなるファンでも選んでしまった日には、温度が下がったけど会議ができなくなった・・、みたいな本末転倒になりかねませんからね。
で、筆者が選んだのはこちらです。
理由としては、上記の条件に合致する、かつamazonのレビューがすこぶる良かったからですね(amazon信者)。
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自作するMac miniの熱対策!誰でもできる簡単手順を公開
というわけで、筆者が選んだラックとファンを紹介したところで、ここからは自作ラック作りの実際の手順について写真付きで詳しく扱っていきます。
0:今回用意した商品の全て
まず最初に、先ほど紹介した商品を含めた、今回使用した商品について紹介していきます。

それをまとめたのがこちらの写真。先ほど紹介したラックの上に全部載せてみました。USBファンは2個ありますが、後述するように、こちらのファンは1つ1,000円強、2つで1,300円程度と謎な値段設定になっているので、どうせ買うなら2つセットのやつを買った方がお得です(1つしかファンつけなくても良いって場合でも故障対策になるし)。
で、その他に使うのが結束バンド。

それがこれですね。amazonなどで手に入れても良いですが、ダイソーやセリアなどで手に入れた方が流石にリーズナブルだと思います。ちなみにこれはダイソーです。

そしてこちらがUSBスイッチハブ。これはあってもなくても良いのですが、USBファンを駆動させるのにMac miniから電源を取ってしまうと、なんとなくエネルギーをより使いそうでさらに発熱しそうで嫌だったのと、ただでさえ少ないUSB端子が削られるのが嫌だったからです。また、スイッチがついていて、マグネット面が用意されていることで、

このように、デスクの脚にくっつけて、オシャレにファンを駆動させることが出来るというロマンを追い求めたという側面もあります。まあ何が言いたいかというと、普通のハブで良いということですね(笑)

ちなみに、USBファン自体にもスイッチがついているため、ハブにスイッチはロマン用途以外でそれほど必要はないと思われます。まあ、大元でカチカチしてON/OFF出来るのは便利と言えば便利なので、ここに魅力を感じた人はこのハブもポチってみてください。
1:ラックを組み立てる
さて、商品説明が無事に終わったので、ここからは実際の組み立てに入っていきます。所要時間は15分〜30分程度かなと。筆者は図工で5段階評価のうち3以下しか取ったことがない不器用な人間ですが、それでも30分あれば終わったので、15分あれば終わる人もいるよね、って思いました。
で、最初に紹介していくのがラックの組み立てからですが、購入元のamazonで見てみると、このような組み立て結果になるんですよね。

引用:パール金属 食器棚 ディッシュ ラック キッチンストレージ H-7278 - amazon
まあ当たり前で、二段式でそれぞれに食器が置けるよね、っていう商品となっています。しかし、この状態でMac miniのような重みのあるものを乗せてしまうと、グラグラして安定しないというコメントがあったので、

このように、S字型でくっつけると良いという話だったので、このやり方を踏襲した形です。やり方は簡単で、本来の向きと逆向きに二段目のラックを乗せるだけ。

また、この商品には、このようなラックを組み立てる際のパーツが付属してきますが、こちらもamazonのレビュー内で「硬すぎてハマらない」との意見がありました。なので、筆者はパーツは開封もせず、始めから結束バンドにて組み立てることとしました。


このような具合に、それぞれの箇所を結束バンドで結んでいくだけで、

最終的にこのような安定した形状とすることができます。この方が簡単ですし、特に力も必要ないのでおすすめのやり方です。
2:ファンを取り付ける
ラックを組み立て終わったら、続いてファンを取り付けていきましょう。ファンを取り付ける2つの位置は以下の画像をご覧ください。

Mac miniは1段に置くとして、取り付ける位置はMac miniが位置するラックの下部(底面を冷やす)と、最上段(表面を冷やす)の2つです。なお、今回筆者は念のため2つのファンを取り付けることとしましたが、とりあえず1つでいいよね、って人はこのどちらかをチョイスしてみることをおすすめします!(Mac miniは下からの冷却が大事・・らしいので、優先するなら下なのかな?)
で、取り付け作業へと入っていきますが、やること自体は至ってシンプル。

このようにファンの網目に結束バンドを通して、これをラックの網目に通して固定。これを4つの角に行えばそれだけで簡単に固定することが可能です。

この作業を終えた写真がこれで、特に難しい作業をしているわけではないことが理解できると思います!これと同じように上のラックにも取り付け、最後にMac miniを載せれば、

これで完成です!図工超苦手人間が自作した割にはなかなか良い感じに仕上がっていて、コンパクトにまとめられたのが良いですね。また、デスクにこれがあっても景観を損なわず、Mac miniの荘厳さと調和が取れている点も個人的なGoodポイント。

真横から見てみるとこんな感じで、Mac miniの上下からしっかりと風が送られる構造となっていることがわかると思います。

また、このようにラックの余っているスペースに、ケーブル類やAirpodsなどなど、小物類を置いておけるのも地味ですがかなり便利。我ながらなかなか良いもの作ったなと思ってます(笑)
注意点は2つ
そして、このファンの取り付け作業を行うにあたり注意すべきポイントが2つあります。
まず1つ目がファンの表と裏の向きについて。ファンには裏表があり、風が送られる方とは逆方向にセットしてしまうと、風が真逆の方向へと向いてしまうことになります。

筆者が購入したファンはこちらの向きが表面となっているので、気をつけてください。これ絶対失敗する人いると思うんだよなぁ。
続いて注意すべきポイントは、ファンの左右の向きについて。ファンには当然配線が存在しており、この配線の向きを考慮して取り付けないと、電源への最短距離を配線が走れなくなってしまいます。

この写真を見てもらえればわかると思いますが、筆者の場合は左側に電源を取るハブがあるので、両者の配線が左側に向くようにセッティングしました。配線が迂回することになると、景観が損なわれてしまうので覚えておきましょう。
3:Mac miniにケーブルをつなげて完成
ここまでの組み立てが終わったら、最後にMac miniに各種ケーブルをつなげて完成です。

その写真がこれ。各コネクタの下にラックの銀色の細い棒があって「やばい、、これ棒が邪魔で刺さらないんじゃない?」と焦りましたが、無事につなぐことができて安心しました。
実はこの棒、逆側にはついていないというか、本来は食器棚の背中の部分になるので、この棒が邪魔に感じる方は逆向きにすればOK。私はMac miniの前方からの転落防止のために、敢えてこの向きにしました。

あとはデスクの脚に取り付けたハブでカチカチとスイッチを入れて、

ファンのスイッチで3段階の風量を調節すれば、無事に使うことができます。ここまでの所要時間は20分くらいが平均かなと思います。結束バンドしか使いませんし、ファンを取り付ける位置も割とアバウトでOKなので、誰にでもできる方法ではないでしょうか?
使ってみると非常に静か
ほんと久々にこういう作業をしたので、ここまででもう自己満足が甚だしかったですが、使ってみないと意味ないですよね(笑)ということで早速2つのファンの電源をONにしてみました。
「スゥゥゥゥゥゥゥゥゥン」
という音が鳴って、想像以上に静かですね。耳に来ないというか、騒音というよりは環境音って感じかな。
で、実際にApple Watchにて騒音レベルを調べてみると、

この程度。実際に「日本騒音調査」というところのWebサイトを見てみると、50dBは、
[list class="stitch-red"]
- 静かな事務所
- 家庭用クーラー(室外機)
- 換気扇
[/list]
この程度に該当するようです。ただ、調査方法がApple Watchをゼロ距離に持っていって計測したので、実際に耳に届く周辺では30〜40dB。そしてこれは、
[list class="stitch-orange"]
- 市内の深夜
- 図書館
- 静かな住宅地の昼
[/list]
このようなレベルに該当するようですね。確かに、この音が図書館で鳴っていても「空調の音かな?」と思ってしまうような、そのくらいの静けさです。これは良い買い物した。
コスパも良好で満足
最後に気になるのがこのラックにかかった値段ですが、以下にまとめてみます。
製品名 | 値段 |
---|---|
ラック | 888円 |
USBファン | (2つで)1,379円 |
スイッチハブ | 1,440円 |
結束バンド | 110円(ダイソー) |
合計(ハブあり) | 3,817円 |
合計(ハブなし) | 2,377円 |
こうなりますね。私は今回新たにスイッチ付きのハブを購入しましたが、これがあると3,817円。これがないと2,377円という価格にて製作することが可能です。
製作時間とコストを考えてみると、なかなかに有能な選択肢だなと感じています。ただ、効果がないとぶっちゃけ自己満なので、次の章で効果について検証してみたのでご覧ください。
自作の熱対策の効果は果たして・・?
というわけで、自作のMac miniの熱対策の方法について語ってきたわけですが、最後にこの自作ラックの効果について公開していきますね。
方法:Mac miniをひたすらいじめてから冷却する
その方法ですが、筆者は単純に、
[say]そや、Mac miniを熱くして冷やしてみればいいんや![/say]
と考えたので、PCを熱くする常套手段、動画視聴を行うことにしました。筆者のMac miniは上位(中位?)モデルのCore i5を積んだ6コアなので、とりあえずブラウザで5タブで同時にYoutubeを視聴してみることに。
しかし、奮発して買った私のMac miniではこのくらいの作業量はへっちゃらみたいで、なかなか本体が熱くならず。というわけで、ここにSkypeでの通話(ビデオ通話+画面共有で負担マシマシ)を加えることにしました。
そうすると、表面がかなり熱くなってきたではありませんか。これには流石に我が子も熱くならざるを得なかったようですね。
というわけで、早速ファンを回そうとしましたが、どうせせっかく記事にするのだから、手で触って「熱い・冷たい」という主観的な評価をするのではなく、実際の数値を使った結果でレビューしてみたいと思いました。
そこでこの負担マックスの状態で、Google先生にMacの熱測定のアプリちょうだい、とおねだりしてみたところ、最も簡単に使えるのが「Macs Fan Control」というアプリだということでしたので、これをダウンロード。この後、ファンを回して温度変化をモニターしてみました!
結果:Mac miniへの負担が減っていることが検証できた
Macs Fan Controlの実際の画面がこちらなのですが、単なる本体の温度ではなく、各コアだったりSSDだったりと、本体内部の至る所の温度をモニターできるアプリでした。また、ファンの回転数もいじれるようで、めっちゃ便利じゃん!って思いましたね。

そして、ファンを使う前の画面がこちら。右側には各コアやSSDなど、部位別による温度が記されていて、一覧形式で見ることができるのが使いやすい。しかし、温度変化をモニターしようとすると、項目が多く、さらにそれぞれの温度が株価みたいに逐一変化するので、効果があるかどうか評価するのが難しかったです。
というわけで、今回は各部位の温度ではなく、Mac mini内部の本体ファンの回転数に着目することにしました。本体内部が熱ければファンの回転数が上がり、冷えれば下がる・・、ここから内部の温度変化をモニターするという流れですね。
というわけで、自作ラックのファンを回す前の、本体内蔵のファンの回転数について見てみると、

1954という数字が出ていて、たまーに2000代に突入してMac miniがブォーーンという音をする場面も見られたので、なかなかの熱を持っている状態ですね(通常時の回転数は1700以下程度)。単位は毎分の回転数です。じゃあこの状態から自作ラックのファンを回してみましょうか。
実際に回してみた感じ、ブォーンと確かに音はしますが、「うるさい」と感じるほどではないのが良いですね。これくらいならラックのファンを回しながらのSkype会議でも全然許容範囲です。
さて、じゃあ肝心の本体内部ファンの回転数はどう変わっているのでしょうか?結果はこちらです。

ご覧のように、このような回転数に変化。通常状態の1700前後を上下し、1600代に落ちることもしばしばあった感じです。また、ラックのファンを回す前にあったような、「異音を発しながら本体ファンが回る」という現象がほとんど見られなかったのもポイント。
これはつまり、温度が下がり、負担が減ったことの裏返しですよね。温度としてどの程度落ちたのかは正確にモニターできませんでしたが、手で触った感じでも表面温度が下がっていることが実感できましたよ。
というわけで、改めてこの自作ラックの制作費について見てみると、
製品名 | 値段 |
---|---|
ラック | 888円 |
USBファン | (2つで)1,379円 |
スイッチハブ | 1,440円 |
結束バンド | 110円(ダイソー) |
合計(ハブあり) | 3,817円 |
合計(ハブなし) | 2,377円 |
最低2,300円程度で作れるのは自分で言うのもアレですが、コスパ良いですよね(笑)もちろんガチガチの冷却ガジェットと比べたら効果などは劣るでしょうが、「そこまでではないけど熱対策はしておきたい」という方もいると思うんですよね。
そういう方にこのラックはおすすめだなって思いました。久々にDIYをして楽しかったし、頑張って作った甲斐があったってものです!皆さんも試してみてください!
まとめ
というわけで、今回自作した熱対策ラックがしっかりと仕事をしてくれることがわかりました!本体への負担を減らして、Mac miniを長〜く使っていきたい方は、自作ラックにて熱対策をしてみてはいかがでしょうか?
・ファンが1つでいい人向け
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・ファンが2つ欲しい人向け
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